クラシックギター?山下紅弓さん
両親から始まる、音楽、そしてギターの道
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山下さんは、弟妹弟の4人兄弟。皆音楽をしており、重奏をして兄弟で遊んだりしていました。「いつからギターを始めたのかは、全然覚えていないんですよね」と話す山下さんのステージデビューは10歳のとき。父親との共演で母が作曲した曲を演奏しました。デビュー当時のことを「よく覚えています」と話す山下さん。「ステージ特有の、張り詰めた空気を感じました。でも、あまり緊張はしませんでした」とニコリ。その後は四重奏や五重奏を演奏したり、笙などの他の楽器、舞など、様々な人々と共演をしてきたそうです。「デュエットなど重奏では、はじめは、難しくて弾けない部分を代わってもらったりして弾いていました。そうできることが、音楽の大きな魅力の一つであると思います。音楽での表現は、個々人の気質や解釈、さらには技量の差までもある程度まで内包でき、ともに感動を味わうことができるという意味で非常に特殊であると思っています」と山下さん。きっと、父子の優しい音色は、内面から溢れ出ているのでしょう。
クラシックギターの好きなところは「ギターは、撥弦楽器で、弦を直接鳴らせ、いろいろな音を鳴らせるところ。打楽器的な特殊奏法なども様々あるんです」と山下さんは語ります。「ギター、そして、ギター以外の楽器との重奏をすることはとても好きです。ギターはジャンル自体も多い楽器ですが、いろいろな立場を持っている楽器であることもとても楽しいと感じます」。
自然科学と熊本ギターの会との出会い
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長崎出身の山下さんは、大学進学のために熊本へ。そして熊本ギターの会と出会い、特別会員になりました。「会員は、熊本でギターを教えていらっしゃる 方々です。ギター教室の先生が集まったグループなんて、他の地域にはなくて珍しいんですよ。熊本って仲がいい地域なんだよ、と会の人がはじめにおっしゃっ ていたのを覚えています」と山下さん。年に1回、ギター教室が一堂に集結したフェスティバルも開催されています。ソリストとしてギターアンサンブルに参加したり、合奏にも参加したりしています。デュエット、ファミリークインテットをはじめ、さまざまな形の重奏で国内、スペイン、イタリア、ポルトガルなどのヨーロッパ各地、アメリカ、韓国やベトナムなどアジア各地での演奏活動をし、海外のギタリストとの共演もしてきた山下さん。家族以外の日本人とクラシックギターのみの合奏をしたのは熊本が初めてだったそうです。
まずは大学院!でも、ずっと音楽は続けたい
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熊本に進学してから、ソロ活動もそれまで以上に行っているそうです。7月、8月には水俣、熊本市での演奏会、7月にはイタリアで父親との演奏会、9月には福岡でリサイタル※秋には、長崎県対馬などでの演奏会などを予定しているそうです。「学内の医学部アンサンブル部の方々とのギターアンサンブル(弦楽四重奏+ギター)をはじめ、熊本市での他のコンサートが地震の影響で中止になってしまいとても残念です。でも次には、私にとって初挑戦である朗読や歌との共演を予定しており、とても楽しみにしています。学内外での様々なめぐりあわせから、ギターアンサンブルをはじめ、 多くの人々との共演の機会に恵まれることができ、とても幸せに感じています」。現在は、練習室を借りるほか、長崎へ帰省して練習を行うことも度々。かつては、晩課として毎日重奏をしていたこともあり、実家で練習や会話を通じて、音楽に関わる時間がとても楽しいそうです。「1年生のときは、友達に驚かれるくらいの頻度で帰省していました(笑)」。
将来について尋ねると「まずは大学院進学!」と山下さん。「今は、専門の分野を中心に様々な科目を履修しています。大学で学べるという恵まれた環境を生かし、頑張っていきたいです。研究職や専門を生かした職業というものにも憧れがあります。どの道に進んだとしても、音楽は続けていきたいと考えています」。希望に満ち溢れた山下さんの笑顔はキラキラ輝いていました。
※2016年9月に開催予定の福岡でのリサイタルについての詳細は
こちら (「山下紅弓ギターコンサート」共演:山下和仁)
将来について尋ねると「まずは大学院進学!」と山下さん。「今は、専門の分野を中心に様々な科目を履修しています。大学で学べるという恵まれた環境を生かし、頑張っていきたいです。研究職や専門を生かした職業というものにも憧れがあります。どの道に進んだとしても、音楽は続けていきたいと考えています」。希望に満ち溢れた山下さんの笑顔はキラキラ輝いていました。
※2016年9月に開催予定の福岡でのリサイタルについての詳細は
こちら (「山下紅弓ギターコンサート」共演:山下和仁)
(2016年6月23日掲載)
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